経営情報学会 会長挨拶

会長
田名部 元成
たなぶ もとなり
この度、経営情報学会長に就任することになりました田名部元成です。素晴らしいリーダシップを発揮され、経営情報学の発展をリードしてきた歴代会長の後を受けて、当学会の会長職を務めさせていただくことを大変光栄に思います。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性といった特性で語られるこの時代、そして、急速に進展する情報社会において、経営情報学の果たす役割はますます重要となっていくことは言うまでもありませんが、この変革が求められる真っ只中において、当学会の舵取りを担うことの責任の重大さを痛感しているところです。
会長任期中は、次の2点を目標として活動を展開したいと考えています。ひとつめは、経営情報学会の国内外における学術的プレゼンスの向上です。そのために、研究者間そして研究者と実践者の交流を促進することにより、学術知と実践知の共創をもたらし、それらの対話を通じて、世界に通用する学術的成果が生み出していけるよう当学会のケイパビリティを高め、持続的な発展ができる学会の実現を目指します。
ふたつめは、ニューノーマル時代の新しい学会スタイルの確立です。全国大会や研究部会などの学会の諸活動を捉え直し、デジタル技術を用いた新しい経験価値の会員への提供を促進し、変化の著しいデジタル社会において、継続的に知の創造が行えるイノベーティブな学会の実現を目指します。
当学会は、経営情報にかかわる諸問題の研究および応用を促進し、経営情報学の確立と産業の進歩発展に寄与することを目的として1992年4月に設立されました。したがって、2022年4月で満30歳を迎えることになります。この節目に、学会の30年間を振り返り、情報社会がどう変わってきたのか、何が変わらないのか、それは変わるべきなのか、そうでないなのかなどを議論し、そして、その結果を踏まえて、当学会の中長期的ビジョンと成長戦略を策定し、今後の具体的なアクションに繋げていきたいと思います。
学術知と実践知の萌芽を大切にし、それらを育てていくという、妹尾前会長の掲げた学会の方針を引き継ぎ、今後のより良い情報社会の実現に貢献できる学会、会員の皆様がやりがいを持って活動できる学会を目指し、副会長、理事の協力のもと、全力を挙げて職務を全うする決意であります。会員の皆様のご支援を心からお願いいたします。
経営情報学会(JASMIN)とは

経営情報学会は1992年4月1日に経営情報に関する研究の推進と議論の場として設立されました。
経営情報学会の目的
経営情報学会は、経営情報にかかわる諸問題の研究および応用を促進し、会員相互および関連する学協会との情報交換をはかるとともに、経営情報学の確立、産業の進歩発展に寄与することを目的としています。
経営情報学会の事業
経営情報学会では、以下の事業を行っています。
- 研究会、研究発表大会、シンポジウム、講演会、討論会の開催
- 学術的調査、研究
- 学会機関誌、研究報告書、その他の刊行物の発行
- 内外関連学会との連絡、交流、共同研究
- 大学院生等新進気鋭の研究者への研究機会提供
- 受託調査・研究
- その他前条の目的を達成するための事業
経営情報学会の特徴
- 社会科学系と工学系の双方が同じ研究目的を持ち, 自由な雰囲気の中で幅の広い研究活動を行っております。
- 企業人、大学人が分け隔てなく共に参画し、啓発しあいます。
- 民主的でダイナミックな学会、オープンな学会を目指します。非学会員にも論文投稿の道を開いています。
- 研究会が極めてバラエティ豊かで、多様なニーズに応じます。
- 海外研究者との積極的な交流を深め、世界に開かれた、世界に通用する学会を目指します。
経営情報学会 名誉会員
- 宮川 公男
- 高原 康彦
- 岡本 行二
- 宮川 東一郎
- 真鍋 龍太郎
- 倉重 英樹
- 山田 善靖
- 飯島 淳一
- 村上 輝康
- 平野 雅章
- 浜口 友一
- 小佐野 豪績
- 木嶋 恭一
- 服部 正太
Mission and Objectives
*2001年3月8日理事会決定
MISSION
これからの企業,組織,社会,また個人にとって,情報技術の利用は,ますます重要になっています。しかし,情報技術の開発に比べて,その利用についての理論的研究は十分なされているとは言えません。
経営情報学会の使命は,情報やコミュニケーションと経営の接点に関心を持つ研究者,実務家、および教育者に対して,企業,組織,社会,また個人の情報および情報技術の活用に関する対話の場を提供することです。
OBJECTIVES
経営情報学会は,次の活動を行うことにより,情報および情報技術の活用についての知識の研究・普及をはかります。
- 情報および情報技術の活用に関する知識の源泉となることをめざします。
- 研究会,シンポジウム,ワークショップ,講演会,研究発表大会などを通じた対話の場の提供
- 学会誌や普及誌,ウェブサイトなどによる情報の共有
- 情報および情報技術の活用に関する研究および調査
- 内外の関連学会との連絡および協力を通じて,情報および情報技術の活用に関する我が国における中心的な学会となります。
- 情報および情報技術の活用に関する研究,事例研究および調査についての評価を通じて,その奨励および促進をはかります。
- 情報および情報技術の活用を推進できる人材を育成する方法の研究・普及をはかります。