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学会について

目次

経営情報学会 会長挨拶


会長
高橋 真吾

たかはし しんご

 このたび,2025年度から2026年度にかけて,一般社団法人経営情報学会の会長を拝命いたしました.大変光栄であるとともに,その責任の重さに身の引き締まる思いでおります.
 本学会は1992年に,社会科学系の旧経営情報学会と工学系の旧日本経営情報学会が統合されて発足しました.以来,歴代会長の皆様の卓越したご指導と会員の皆様のご尽力により,経営情報学の学術的発展と社会への貢献の両面で着実な歩みを進めてまいりました. 
 現代は,デジタル技術の急速な進展とともに,情報が社会の隅々まで影響を及ぼす「新情報時代」とも言える時代に突入しています.このような変化の激しい環境において,経営と情報をつなぐ学際的な知見の重要性はこれまで以上に高まっています.
 本学会は,協働システムとしての組織が直面する諸課題に対して,情報システムを経営戦略の中核的要素としてとらえ,その戦略的活用に関する知見の創出と実践を通じて,学術と社会に貢献しより良い未来の創造を目指します.現在,生成AIや高度なデータ分析技術の普及,リモートワーク・ハイブリッドワークといった働き方の変容,組織構造や意思決定プロセスの再編が進む中,経営と情報に関する課題はかつてないほど複雑化・多様化しています.さらに,情報システムが社会的価値や倫理,サステナビリティと交差する場面も増え,経営情報学には学術的にも実践的にもより広範なアプローチが求められています.
 こうした時代背景のもと,2025年度から2026年度の学会活動においては,以下の基本方針を掲げ,学術と実務の接続点での対話と協働を推進してまいります.

1.経営情報学の再定義と未来志向の探究
 経営情報学の本質を見つめ直し,今後の研究領域,方法論,実践の方向性について,学会として中長期的な展望を提示します.新情報時代における経営情報学の社会的役割と使命を再確認し,その輪郭を明確にしていきます.これに関連して,特設研究部会「経営情報学の再定義:新情報時代に向けて」を設置いたしました。随時会員の皆様とともに議論していきたいと思います.

2.分野横断的な対話と知の統合
 研究者と実務家の対話を促進し,技術・経営・社会の接点における議論を深めます.多様な知が交差する学会として,社会との接点を拡張し,新たな価値の創出をめざします.

3.会員の主体的な参画と学会運営の強化
 本学会は,会員一人ひとりの知的貢献と主体的な参画によって支えられています.世代や立場を超えて,互いに学び合い,支え合うことで,持続的な価値創造と会員の皆様のエンゲージメントの向上を実現します.

 本学会は技術・社会・組織をつなぐ学際的な領域での課題の解決や持続可能な未来の構築に寄与する役割を担っており,近年その成果は学会員のみならず,企業・自治体・教育機関など多様な分野の方々にもますます関心を持たれるようになっています.学会の知見が広く社会に認知されることで,現代の新情報時代において本学会がさらに発展し,未来社会に対して一層の貢献ができると信じております.会員の皆様とともに学会をよりよいものにしていきたい所存です.会員の皆様には今後ともご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます.

経営情報学会(JASMIN)とは

経営情報学会は1992年4月1日に経営情報に関する研究の推進と議論の場として設立されました。

経営情報学会の目的

経営情報学会は、経営情報にかかわる諸問題の研究および応用を促進し、会員相互および関連する学協会との情報交換をはかるとともに、経営情報学の確立、産業の進歩発展に寄与することを目的としています。

経営情報学会の事業

経営情報学会では、以下の事業を行っています。

  1. 研究会、研究発表大会、シンポジウム、講演会、討論会の開催
  2. 学術的調査、研究
  3. 学会機関誌、研究報告書、その他の刊行物の発行
  4. 内外関連学会との連絡、交流、共同研究
  5. 大学院生等新進気鋭の研究者への研究機会提供
  6. 受託調査・研究
  7. その他前条の目的を達成するための事業

経営情報学会の特徴

  1. 社会科学系と工学系の双方が同じ研究目的を持ち, 自由な雰囲気の中で幅の広い研究活動を行っております。
  2. 企業人、大学人が分け隔てなく共に参画し、啓発しあいます。
  3. 民主的でダイナミックな学会、オープンな学会を目指します。非学会員にも論文投稿の道を開いています。
  4. 研究会が極めてバラエティ豊かで、多様なニーズに応じます。
  5. 海外研究者との積極的な交流を深め、世界に開かれた、世界に通用する学会を目指します。

経営情報学会 名誉会員

  • 宮川 公男
  • 高原 康彦
  • 岡本 行二
  • 宮川 東一郎
  • 真鍋 龍太郎
  • 倉重 英樹
  • 山田 善靖
  • 飯島 淳一
  • 村上 輝康
  • 平野 雅章
  • 浜口 友一
  • 小佐野 豪績
  • 木嶋 恭一
  • 服部 正太
  • 根来 龍之

Mission and Objectives

*2001年3月8日理事会決定

MISSION

これからの企業,組織,社会,また個人にとって,情報技術の利用は,ますます重要になっています。しかし,情報技術の開発に比べて,その利用についての理論的研究は十分なされているとは言えません。
経営情報学会の使命は,情報やコミュニケーションと経営の接点に関心を持つ研究者,実務家、および教育者に対して,企業,組織,社会,また個人の情報および情報技術の活用に関する対話の場を提供することです。

OBJECTIVES

経営情報学会は,次の活動を行うことにより,情報および情報技術の活用についての知識の研究・普及をはかります。

  1. 情報および情報技術の活用に関する知識の源泉となることをめざします。
    1. 研究会,シンポジウム,ワークショップ,講演会,研究発表大会などを通じた対話の場の提供
    2. 学会誌や普及誌,ウェブサイトなどによる情報の共有
    3. 情報および情報技術の活用に関する研究および調査
  2. 内外の関連学会との連絡および協力を通じて,情報および情報技術の活用に関する我が国における中心的な学会となります。
  3. 情報および情報技術の活用に関する研究,事例研究および調査についての評価を通じて,その奨励および促進をはかります。
  4. 情報および情報技術の活用を推進できる人材を育成する方法の研究・普及をはかります。

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