ネットワーク分析を用いた情報システムの開発体制に関する考察

角埜 恭央1)○田中 康太1)

1) 立命館大学大学院 テクノロジー・マネジメント研究科

Abstract 情報システム開発における多重下請構造は、元請企業にとってはシステム規模に応じて柔軟な要員調達ができ、下請企業にとっては仕事の安定的な確保ができることなどの利点により、近年では慣例となっている。一方、多重下請構造では、外注費の中抜きや情報漏洩が問題になっている。本研究の目的は、情報システム開発におけるIT企業間の請負構造を明らかにすることである。具体的には大手情報システム企業の開発体制を事例として、さまざまな「関係」のパターンをネットワークとしてとらえ、その構造を記述・解明するネットワーク分析を用いて考察を行う。
A multi-layerd subcontractor structure is common for the information system development. The purpose of this paper is to clarify the subcontractor structure of information system development for a large-scale system vendor through the network analysis.
Keywords 情報システム開発,多重下請け,ネットワーク分析
information system development,multi-layered subcontractor,network analysis
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