機器を利用したコンサルテーションネットワークによる医療の見えない壁の打破

豊田 祐一1,2)、江田 英雄1)

1) 光産業創成大学院大学
2) 浜松ホトニクス株式会社

Abstract 医療費の高騰への対策の1つとして、医師による診断精度を向上させることが考えられる。特に日本人の死亡率の中でトップである癌の診断精度は重要である。その癌は特定の資格を持った病理診断医が診断できるが、その医師の数が非常に少なく、地域格差があるのが現状である。また診断精度を向上させるためには医師間のコンサルテーションが有効であるが、そこには大学・病院間の見えない壁が存在する。そこで、施設に導入されている機器を利用して異なる施設の医師とネットワークを構築することにより、この見えない壁を打破し、癌の診断精度を向上させる可能性を探った。これらの可能性から、医療健康分野での新事業開発に関する検討を行った。
Keywords 癌診断,コンサルテーションネットワーク,医療イノベーション
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