実態調査に基づいた情報基礎教育のあり方に関する考察

内木 哲也1)、陸 璐1)、富澤 浩樹1)

1) 埼玉大学大学院文化科学研究科

Abstract 高等学校での教科「情報」の施行以来、大学初年度生の情報基礎教育における課題レポートの提出率や課題の達成度は向上している。しかし、自分で数理的に正しい計算式を考え、意味のある数表やグラフを作成しなければならない表計算の課題は、正答率が高いものの課題を理解して自ら式を考えるのではなく、単に操作方法を覚え機械的に式を埋め込むことで対処しているようにも見受けられる。本論文では、大学初年度生に最初に課される表計算課題のレポートを教育達成度合の観点から分析することで、教科「情報」の教育効果と共に情報基礎教育の総仕上げである大学での情報基礎教育について考察する。
Keywords 情報基礎教育,フィールド調査,質的研究
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