定量的プロジェクトリスクマネジメント・ガイドの研究

小倉 博行1)、岩切 博1)、中前 雅之1)、阪上 直人1)

1) 三菱電機株式会社 インフォメーションシステム事業推進本部 システム統括部

Abstract 最近のリスクマネジメントの考え方は、「マイナスリスク(脅威)の最小化」から「プラス・マイナス(好機・脅威)両面のリスクを考慮した、組織・プロジェクト経営としての最適化の手法」へと、大きく変化している。システム開発プロジェクトのリスクの監視・コントロールは、プロジェクト遂行とともに、リスク対応策によって、リスクの「期待値」(「発生確率」と「影響度」の乗算)を目標値である「コンティンジェンシー予備」へ近づけ、達成することを目標とする。本稿では、両者のギャップの定量的な監視を行い、対応策の進捗や妥当性の評価、必要に応じた見直しを行なう定量的プロジェクトリスクマネジメントのプロセス、ツール、技法等を提案する。
Keywords システム開発プロジェクトマネジメント,リスクマネジメント,定量的な監視・コントロール
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