組織パフォーマンス向上のための組織学習プロセス

大江 秋津1)

1) 筑波大学大学院システム情報工学研究科

Abstract 本研究は、Huber(1991)の組織記憶化モデルをもとに、知識吸収能力理論(absorptive capacity)とMarch(1991)の知識の探索(exploration)と深耕(exploitation)に関する理論を導入して、新たな組織学習プロセスを定義した。このモデルは、(1)獲得すべき知識属性(2)獲得した知識はどのようなメカニズムでルーティーンへと変化するのか、(3)獲得した知識は組織パフォーマンスにどのような影響を与えるのか、ということを明らかにするために重要である。本研究は、組織パフォーマンス向上につながる組織学習プロセスを提示することにより、組織学習理論に理論的貢献を行った。
Keywords 組織学習,ナレッジマネジメント,知識移転
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