2011年春季全国研究発表大会

ヒューマン=コンピューター・インタラクション研究の貢献と課題

木村 達郎



abstractヒューマン=コンピューター・インタラクション (HCI) 研究は、エスノメソドロジーにもとづいて、コンピューターを介した情報システムの使用を職場における実践として分析し、業務の支援により適した情報システムデザインのための知見を提供している。情報システムは実践資源となるほか、実践において直接体験できない広域のできごとを可視化した「インスクリプション」を提供する。ここに実践の局所性を超えて情報技術の組織性・社会性を問う契機が見いだせる。本発表では、問題=解決図式の公式化という概念を手がかりに、企業における情報システムデザインの「組織性」を明らかにする研究の方向を提示したい。
keywordsHCI,情報システムデザイン,問題=解決図式の公式化


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