2011年秋季全国研究発表大会

システム思考を用いたビジネスモデルによる要求開発プロセスの合意形成の適正化


近藤 史人1)

1)株式会社第一コンピュータリソース

abstract今日の企業活動の根源的な問題として、企業戦略から乖離した情報システムがあり、これが、戦略に基づく変革の妨げとなっている。一方で、変化に即応する柔軟な戦略を実現する部門横断的な要求を連携させる必要性も高まっている。この状況下、BABOK (Business Analysis Body of Knowledge)に戦略と現場オペレーションを連携させる要求抽出法として期待が高まる。BABOKは、情報システム構築の超上流の知識体系で、ビジネスアナリシスのベストプラクティスを知識エリアに集約したものである。しかし、BABOKの知識体系は抽象度が高く、適用するには工夫が必要だ。昨今の企業の抱える縦割り部門を横串に刺した要求抽出のため、戦略からオペレーション、要求分析へとつなぐプロセスにシステム思考を中心とした様々なツールを用いる仕組みを実現した。
keywordsシステム思考,BABOK,部門横断要求開発


Copyright(c)2011 経営情報学会